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『GUITARHYTHM II』(ギタリズム・ツー)は、日本のミュージシャンである布袋寅泰の2枚目のアルバムである。 == 背景 == COMPLEXの活動休止後のソロ復帰アルバム。 BOØWYやCOMPLEXの音楽性とは大きく異なり、重厚なサウンドで構築されている。『GUITARHYTHM』が海外進出を意識した作品だったのに対し、本作は日本のロック・ファンの為のアルバムとして制作されており、歌詞もカヴァー曲を除き日本語である。 本作の楽曲制作及びレコーディングをするに当たり、単身渡英。ロンドンで生活を始め、全楽曲を1ヶ月で完成させた。COMPLEXのラストライブ翌日には飛行機に乗っていたという。リリース後には、ソロキャリアでは初となる全国ツアーも行われた。 コンセプトは『時空を超えた魂の旅』。「BEAT EMOTIONによって解き放たれた魂が時空を自由に飛びまわり、綺麗なもの、哀しいものなどを見たりしながら傷つきながら彷徨い、最後に火星からきたスターマンに拾い上げられ天に昇っていく」といったシナリオとなっている。"天使と悪魔"もキーワードとなっており、歌詞に幾度も登場する〔「PATi PATi」1991年10月号〕。また本作のレコーディング中に湾岸戦争が勃発(国際連合がイギリス軍を含めた多国籍軍をイラクへと派遣)しており、このことが一部の楽曲に影響を及ぼしている。 本作の「SLOW MOTION」より森雪之丞が初めて布袋に詞を提供しており、これを機に森は以後布袋作品の作詞を数多く手掛けることになる。 後年テレビ番組上でデヴィッド・ボウイと対談した際には、『I』『II』『III』を聴き比べたボウイに「IとIIの違いは大きい。スタイル的にかなり大きく変わった。Iはずっと原始的だったけど、IIは使っているコードも違うし、曲の作りがものすごく変わった」と評されている。これに対し布袋は「一番大きな理由はバンドを組んだこと(ライブのサポートメンバーを固定した)。Iは僕がギターとコンピューターだけで作ったものだけど、このアルバムでは色んなミュージシャンに参加してもらったから」と語っている。〔『洋楽キッズ』出演時のコメントより〕 またインタビューでは「このアルバムを完成させたことで、今後自分だけでやっていくことに対して自信がついた。ギター弾きだからいつも誰かとセッションできるスタンスでいたかったけど、もう人とやっていくつもりはないかな」とソロ活動への自信と意欲を語っている。 オリコンアルバムチャート上にて1位を獲得したが、アルバム及びツアーでのファンの反応が100パーセント満足のいくものではなかったと布袋は語っている〔VHS / DVD 「GUITARHYTHM active tour '91-'92」内のインタビューより〕〔「PATi PATi」 1992年3月号〕。一方、初のソロツアーを経験したことで確固たる自信もついたと述べており〔「PATi PATi」 1992年10月号〕、これらを踏まえ、以降さらにライブを意識した音楽性へと変化を遂げていくことになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「GUITARHYTHM II」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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